「成長」の瞬間 【「 自信」はここからはじまった。 】
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熱くかつ合理的に。世界で発揮する新世代リーダーシップ

株式会社レアジョブ

ENVIZION PHILIPPINES, INC./COO・Assistant CEO

水島 俊介

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オンライン英会話サービスを提供する『株式会社レアジョブ』。
グループビジョン「Chances for everyone, everywhere.」に基づき、世界中の人々が国境や言語の壁を越えて活躍できる社会を目指し、50万人以上の個人や1,000社以上の企業、100校以上の教育機関へサービスを提供する。ユーザーは日本にいながらも、英語が公用語のフィリピン人講師と好きな時間に好きな場所で好きなだけ会話することが可能。圧倒的な会話量で成果が実感できると好評だ。
今回は、弱冠26歳で海外子会社(ENVIZION PHILIPPINES, INC.)の最高執行責任者に就く水島さんに、仕事観や自己成長について話を伺った。『Growby』初の「Skype」取材。


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幾度の挫折を経てたどり着いた新卒一年目の野望は「モテたい」?

【Q】学生時代の仕事観を?

高校まではプロ選手を目指してサッカー漬けの日々を過ごしていました。
負けず嫌いな性格のため練習量だけが取り柄でしたが、中学・高校時代は本気でプロを目指していました。
しかし、中学時代に大きな膝の怪我をしてしまい、それが致命傷となり大学進学時にプロへの道を諦めました。

大学入学後はパイロットを目ざし、航空大学への編入に向けて勉強しました。ところが、身体検査がネックとなりました。パイロットの世界はどの試験にも同じ基準の身体検査があるため、就活で航空会社に応募するなど他の方法でチャレンジしても合格できる確率は高くないと考えられ、パイロットも夢半ばで断念する結果となりました。

二度の大きな挫折に無気力状態になりながらも、卒業後に企業に就職することについてもぼんやりと考え始めました。その時、これからのビジネスパーソンは英語ぐらい話せなきゃと思い、こんな単純な理由から1年間フィリピンへ留学に行きました。
帰国後は、大学の授業にはほとんど出席せず、あらゆるジャンルの本を一日中読み漁っていました。仕事観なんて全くない、行き当たりばったりの学生生活を送っていましたね。

【Q】当時のビジネスパーソンとしての展望は?

 もともと一流のプロサッカー選手として生きていきたいと考えていたので、漠然とビジネスの世界でも一流になりたいと考えていました。また、短期的には親に肩代わりしてもらっていた奨学金をいち早く返したいとも思っていました。
そのため、世界中から優秀な人材が集まり、かつ早く奨学金が返せるような企業で働きたいと考え、最終的に新卒で『Google』への入社を決めました。

一時期はもっと明確な目標を持ちたいと思い、とことん理詰めで考えたり、本を読んだり、人に会ったりしたのですが、心の底から「これをやりたい」といったビジョンを持つことはできませんでした。やっぱり、モテたいし、おいしいものも食べられるようになりたいというのが当時の正直な野望でした。
そんな中、周りの友人達は「世界の貧困問題を解決したい」という崇高な想いをもって就活に挑んでいて、心からすごいなと思うと同時に自分の志の低さになんとなく焦りを感じたりもしていました。

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『Google』で気づかされた「リーダーシップ」の大切さ

【Q】『Google』ではどのような経験を?

『Google』では大手広告代理店の広告営業を担当していました。
その仕事を通して、デジタルマーケティングでは何ができて何ができないかを学びました。そして、何よりも一番の収穫は「多種多様なリーダーシップのあり方」と「『Google』という仮説検証が繰り返された組織の仕組み」を体験できたことでした。
様々なバックグラウンドや価値観を持った社員がいる中、チームで高い目標を達成するために各個人からいろんな局面で発揮されるリーダーシップを目の当たりにし、その重要性と可能性に気が付きました。
完成度の高い組織で働けた経験は、後に自らが会社の組織や制度を作る際、非常に参考になりました。

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ITで日本の教育を変えたい 

【Q】『レアジョブ』に興味をもったきっかけは?

 実は学生時代に『レアジョブ』とは既に接点があったんです。
フィリピン留学をしていた時に、ある日何気なく現地で仕事をしている日本人のブログを見ていると、その中にひとり興味を引かれる人がいたので、軽い気持ちでメッセージを送りました。するとその日のうちに「ご飯に行きましょう」という返事をいただけたんです。
実は、その人が『レアジョブ』創業者の加藤でした。その後いろいろと話を聞かせてもらい、それが縁となってフィリピンオフィスでインターンシップを経験させてもらいました。

再び『レアジョブ』に興味を持つようになったきっかけは、小学校の友人たちとの再会でした。久しぶりにそれぞれの近況を聞いていると、優秀で尖っていたはずの友人達が個性を発揮できずにいることを知り、もどかしい気持ちになったのです。
同時に、なぜだろうとも考えました。様々な要因が考えられる中で、私が特に課題意識を持ったのが、認知特性や興味関心の違う生徒達に対する教育のあり方です。日本の教育はこれまで長い年月をかけて教育・指導に関するノウハウを培ってきました。この蓄積が持つ価値に、さらにITの力を掛け算することで、一様に同じ内容を同じ方法で教える今のやり方よりも、一人ひとりの個性に合わせた教育が実現できるのではと考え始めました。

ちょうど同じ時期に、『レアジョブ』で働いている友人とランチに行く機会がありました。話を聞いているうちに、もしかしたら『レアジョブ』でなら日本の教育に貢献できるかもしれないという思いが芽生え始めました。
その頃、『レアジョブ』が教育機関向けに本格的にサービスを提供し始めていたんです。すぐに教育機関向けの事業を担当している社員の方おふたりに話を聞かせていただいたところ、自分のやりたいことと事業の方向性が驚くほど一致していることがわかりました。もしかしたら、自分のやりたいことは他の会社や方法でも実現できるかもしれないし、そもそもやりたいことすらすぐに変わるかもしれないけれど、今このパッション燃えたぎるふたりと働いたら、間違いなくプロを目指していた時のような熱い青春を再び過ごせると直感し入社を決めました。

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入社早々でのビッグ・プロジェクト参画。いざフィリピンへ!

【Q】『レアジョブ』での入社から現在までのお仕事は?

約1か月の社内研修を受け、すぐに海外子会社の立ち上げという大きなプロジェクトの一員としてフィリピンに赴任しました。
海外子会社のミッションは、英会話レッスンを提供するセンターとして高品質かつ多様なレッスンの提供、そして柔軟なオペレーション体制の整備といった市場のニーズに対応することです。また、このセンターからレッスンを提供する先は、主に小学校から大学までの教育機関を想定しています。まさに私が目ざしていた個性に合わせた授業を、オンライン英会話を通して実現できる機会が目の前にありました。

2016年9月に当社として初めてのレッスンセンターを設立しました。社内オペレーション、運営システムから人事制度まですべてゼロからのスタートでした。とにかくやるしかない、本当に毎日がむしゃらでしたね。設立当初10人前後だった講師もたった半年で約150人に増えました。初めてセンターからレッスンを提供した日のことは忘れられませんね。

会社のフェーズが変わるにつれて、私の業務内容も変化してきました。
CEOはすべての意思決定に責任を持っている一方、COOである私はすべてのエグゼキューションに責任を持っています。つまり、CEOが決定した会社目標を達成するために必要なことをすべて実行し、結果を出すことがミッションです。

設立当初は、仮説をベースに新たな仕組みを構築し、検証し体系化して他のスタッフに移管する。そしてまた新たな仕組みを作るといったことを繰り返していました。現在は、主に現地スタッフのマネジメントや既存の仕組みの生産性向上、新たなプロジェクトに関しては自ら立ち上げ期を担当するといった業務を行っています。

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立場の変化で自身のリーダーシップと向き合う

【Q】「成長」を実感したポイントは?

最初から海外で責任のある立場を任されストレッチさせてもらっているので、スキルに関しては日々成長を感じています。毎日の振り返りの際に、例えばメンバーとのコミュニケーションひとつをとっても、前は意識しなくてはできていなかったことが無意識のうちにできるようになっている自分に気がつくことがあります。数か月前のノートや資料を見返すと、非常に恥ずかしく感じるほどです。

意識の面で大きく変わったと実感したのは、フィリピンで組織をマネジメントする立場になってからかもしれません。
社会人になった最初の頃は、自分の市場価値を強く意識していました。どんなスキルを身につけて、どんな経験をしたら自分の価値が高まるか。そんなことばかり考えていました。
でも今は、自分自身のことより、社員や会社が成功するためには何ができるかということばかり考えているように思います。これは私にとっては大きな変化でした。

先日、稀にみる突然の大雨と大洪水に見舞われました。
CEOが不在であったため、COOである私がこの非常事態への対応の意思決定をする立場でありました。
雨が強く降り始め洪水警報が出ている中で、今すぐ当日のユーザー様とのレッスンをキャンセルして全社員を帰すべきか、それとも最後までオペレーションを続けるべきか。社員を自宅に帰すのであれば、いつのタイミングが最も安全か。自然災害の特性から確信を持ったファクトを集められないまま、決断をする必要がありました。
その時、もちろん非常事態といった性質もありましたが、会社を代表して意思決定をすることがどれほど怖いことなのかを痛感しました。
最終的には全社員無事にこの自然災害を乗り切ることができましたが、自分の覚悟の甘さを猛省しました。このような経験から、日々リーダーとして重要なことを学ぶことができていると感じます。

今後の目標としては、日本とフィリピンにいるスタッフと力を合わせて、日本の教育に少しでも貢献できるような体制を引き続き構築していくことです。そしてかなり個人的な想いではありますが、サービスを通して最高に魅力的な当社の社員を日本のユーザー様に自慢したいとも思っています。

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「純粋な熱い想い」が会社の自慢

【Q】自社の自慢できるところは?

創業者の加藤はもちろん、働いている人全員が真剣にビジネスに向き合っているところが私は好きです。
純粋に会社の掲げるミッション・ビジョンを達成する過程を楽しんでいるように感じます。ベテラン・若手を問わず、自分のやっている仕事の価値を嬉しそうに話してくれますね。そんな熱く純粋な想いを持った人達と一緒に働けることを、非常に誇りに思います。

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自分の会社のことを嬉しそうに話す水島さん。熱い「パッション」がひしひしと伝わる。
『レアジョブ』は本気で教育を変えようとしている。本気で言語や国境の壁を壊そうとしている。

最後に学生へのメッセージを聞いた。

私個人としては、完璧な選択や決断などはなく、すべてにトレードオフが存在すると考えています。
成功するかどうかの要因は星の数ほどあり、最終的には結果論だと思うのです。自分で決断して行動して、失敗してもネタができてラッキーで、成功したら儲けものくらいの気持ちでいられたら、毎日楽しく過ごせるのではないかなと思っています。失敗談は友達との飲み会でも盛り上がりますしね。
こんな私を雇ってくれる『Google』や『レアジョブ』の懐の深さに改めて感謝したいと思います。

水島さんは、体育会系としてのストイックさ、固定概念に縛られない合理性の追求、それでいてどことない”緩さ”を併せ持っている。
それは、新しい世代のリーダーとしてのひとつの在り方なのかもしれない。

 

企業公式サイト https://www.rarejob.co.jp
採用情報ページ https://appeal.rarejob.co.jp/